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TAIZO

君たちはどう生きるか

2024.03.20


スタジオジブリ、宮﨑駿監督の最新作『君たちはどう生きるか』はご覧になりましたでしょうか。
宮崎監督が引退宣言を撤回して、7年の歳月をかけて、2013年公開の「風立ちぬ」以来10年ぶりに世に送り出した作品です。
宮崎監督の記憶に残るかつての日本を舞台に、自らの少年時代を重ねた自伝的要素を含むといわれる物語。
プロモーションは、公開までタイトルと、このアオサギのポスターのみ。
映画の内容やキャスト、スタッフの情報なども一切明らかにされなかったというのも話題になりました。

先日、宮崎監督作およびジブリ作品として「千と千尋の神隠し」以来2度目となるアカデミー賞の長編アニメーション賞を受賞して再びニュースに取り上げられていましたね。



このアニメーションは、近年では稀な「手描き」アニメーション。
現在では手描きのアニメーションもデジタル機材を使用した作画や美術が主流となっており、デジタル化の進展に伴って手描きアニメーションと3D CGアニメーションの境界もあいまいに。
その結果、アニメーションの制作現場から紙と鉛筆、絵の具が徐々に姿を消しているそう。

そんな中、この映画の制作過程で描かれた絵のほとんどが、紙に鉛筆と絵の具で描かれています。
この宮崎監督、美術スタッフによって描かれた絵が展示されているということで、三鷹の森ジブリ美術館へ行ってきました。


館内は撮影禁止なので、実際に展示されている画像はありませんが、膨大な量の絵が飾られていて圧倒されます。
これは、企画の初期段階に描かれたキャラクター、“アオサギ”。


主人公の疎開先の敷地内にある建物。
この建物を中心に物語が進んでいきます。

たくさんの絵を前に、これはあの場面! あのキャラクターは最初こんな感じだったんだ、と映画を思い出しながら見入ってしまった。

美術館の他の展示も面白かった。
こちらは敷地内の実寸大のロボット兵。
ここは撮影OK。
高さ約5m。
凄い細かく作りこんでいてリアルです。

「風の谷のナウシカ」が公開されたのが1984年。
このロボット兵が出てきた「天空の城ラピュタ」が公開されたのが1986年。
40年も経ってる!
ジブリ美術館には初めて行きましたが、当時ワクワクしながら映画を見た記憶が蘇りました。

「君たちはどう生きるか展」は、第一部「イメージボード編」からはじまり、第二部「レイアウト編」、第三部「背景美術編」と3期にわたって展示物を入れ替えて公開されます。
今回の第一部「イメージボード編」は5月まで展示をしているようです。
映画もまだ見られる場所もあるようなので、是非映画を見た後に行ってみてください。
圧巻です。

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