いやぁ~、待ち遠しかった秋がやってきました!
寒がりの私はすでにカイロを購入し、これからやってくるであろう寒さに準備を進めています。
話は変わり、先日の休みはこちらへ。
今年で80周年を迎えたマガジンハウスのこれまでと未来が詰まった博覧会「マガジンハウス博”銀座から世界へ”」。
開催場所は銀座「ソニーパーク」、地下2階から4階までソニーパークをまるごと使った大規模なイベントです。
一言で言えばマガジンハウスの回顧展ですが、参加型の体験ブースもありお祭りのような雰囲気。
ここ「ソニーパーク」では毎回色々な展示イベントを開催していますが、さすがのマガジンハウス。
来場者の多さが他のイベントとは段違い、ソニーパークの周りにも人が溢れ大盛況でした。
地下2階の「マガジンハウスのA to Z」では、創業の歴史からその時代の出来事などをそれぞれ紹介。
Aの「anan」から始まり、Bは「BRUTUS」。
「BRUTUS」では展示されていたステッカーがお持ち帰りOK。
友人とそれぞれお気に入りのステッカーを1枚づつ頂いてきました。
子供の頃は毎月自宅に「POPEYE」と「BRUTUS」が届いていたこともあり、一番手に取る機会の多かった雑誌。
大人になってからも女性のファッション誌よりも男性のファッション誌が面白くて毎号楽しみに読んでいました。
POPEYEでよく使われている「シティボーイ」というワード。
結構最近のワードかと思っていたら1976年に既に誕生していたというのに驚きです。
各キーワードごとに、さまざまな形でマガジンハウスの「これまで」と「これから」から展示されており、見応え十分でした。
これは『もしも「BRUTUS」と話せたら with Google Gemini』という特設コーナー。
この電話ボックスは雑誌「BRUTUS」がGoogleのAI「Gemini」と共同開発したもの。
とにかく大人気で行列が出来ていたので参加は断念。
創刊から45年分のアーカイヴを学習させたAIと対話することができる電話ボックスらしいです。
そしてこれまでにブルータスで紹介された人気コーヒーショップが日替わりで登場するコーヒースタンドもありました。
伺ったこの日は経堂にある「Raw Sugar Roast」さんが出店していました。
小雨が降る中、寒かったこともありこちらも大行列、この後の予定も詰まっていたため断念。
POPEYEやanan、Oliveなど古本の販売も。
POPEYEの創刊号もありましたが、価格は2万円でした。笑
実はフォント好き。
この「POPEYE」のフォントもかなり好きでオフィスのデスク周りにもステッカー貼っています。
ということで部屋着用にTシャツと手ぬぐいタオルを購入。
タオルは「Olive」とのWネームでテンション上がりました!!
地下から屋上までを繋ぐ階段をギャラリーに見立てた「マガジンハウスの80年表紙展」。
「これ読んだ~」、「あっ、これSDの店内にも置いてある!」などなど、はしゃぎながら移動。
3階には、今回の80周年を記念した『Casa BRUTUS』による特別企画「村上隆と村上ハウス」があります。
この「村上ハウス」は、建築家ジャン・プルーヴェのプレハブ住宅からインスピレーションを得た組立式のモバイル建築。
マガジンハウスのロゴを立体化した形になっています。
ハウス内の床から壁一面に村上氏のシグネチャーモチーフであるお花とドクロがちりばめられています。
そして中央には”お花キューブクッション”なるソファも。
ウルウルな目で見つめてくるので、顔の上に座るのが気が引ける。笑
こちらは村上氏の「お花」をデジタルデザインによりポリゴン化(多角形の集まり)したユニットハウス。
ドームのような形になっており、中に入ることも出来ます。
そしてこの企画展は、村上氏とロバート 秋山氏による兄弟ユニット「MMブラザーズ」として参加。
未来の芸術を創る兄である村上隆氏と、過去の芸術を創る弟の村上隆二氏(ロバート 秋山)の兄弟。
これがもう最高すぎた。笑
体型から醸し出す雰囲気まで、ここまで似る?というリンクっぷり。
今回の会場で流れていたMMブラザーズの動画、ずーっと見てられます。
その代表作が「ハナヤマさん」。
「ハナヤマさん」のゆるいこと、ゆるいこと。笑
そしてこちらは「8時ダヨ!全員集合」の巨大着ぐるみジャンボマックスがイメージソースという「ジャンボMURAKAMI」も。
ブルックリン美術館が所蔵する歌川広重「名所江戸百景」を24年ぶりに開帳することがきっかけで制作された村上氏によるオマージュ作品だそう。
一度は目にしたことがあるであろう歌川広重の浮世絵。
そんな作品のどこかに必ず村上氏の描くキャラクターがいるのです。
これ、意外に探すのが楽しくて夢中になってしまいます。
3階の「村上隆と村上ハウス」は有料会場となりますが、それ以外は全て無料の企画展。
「これ無料でいいの?」という濃ゆい内容、マガジンハウスのこれまでと未来を思う存分堪能することが出来ました。
六本木ヒルズ 森タワー52階で開催されていたCHANELの企画エキシビジョン「la Galerie du 19M Tokyo」。
タイトルにもなっているle 19Mとは、シャネルがファッションとインテリアのメティエダール(芸術的な手仕事)継承のためパリに設立したアトリエ施設のこと。
建物が位置するパリ19区、ガブリエル シャネルの誕生日が19日であることが名前の由来になっているそう。
ここには、刺繡・プリーツ・帽子制作・シューズ制作など、各専門分野において卓越した技術を誇る約700人の職人や専門家が集結しています。
そんなle 19Mに集う職人達の卓越した技術を紹介しているのがこのエキシビジョンなんです。
ここでは、11のアトリエの技術を象徴するインスタレーションが展示されています
CHANELの中でも人気の高い靴。
それぞれ工房の職人の仕事場で日々使われている道具や作りかけのサンプルが置かれています。

こちらはCHANELの代名詞ともいうべきツィード。
手で触れることは出来ませんが間近で見ることが出きます。
それでも匠の技術の一部が見られるまたとない機会。
腰が痛いなんて言ってられません。笑
2つ目のエリアが『Beyond Our Horizons』。
日本とフランスの融合がテーマのこちらは、エディトリアル コミッティと呼ばれる5人のスペシャリスト達がキュレーションを手がけています。
その一つが伝統的な数寄屋建築の技法で建てられた38畳の畳の間「le Rendez-vous」。
38畳もある畳縁には全てルサージュによるシャネルを象徴するツイードが施されています。
日本の伝統ともいうべき畳ですが、このツィードで彩られた畳がとてもシックで素敵でした。
弧を描く障子には和紙に代わりオーガンジーの布が張られています。
オーガンジーにはフランスを代表する刺繍工房による刺繍が施されており、日、仏の共作による唯一無二の作品となっていました。
3つ目のエリアは『Lesage 刺繍とテキスタイル、100年の物語』


ここにはツィードのアーカイブピースの紹介とともにツィードが出来るまでの流れや、実際の工房を再現した空間が広がっていました。


織物職人や刺繍職人たちが実際に使用する道具が並ぶエリアは壮観。

CHANELと言えば忘れてはならないのが、1983年にCHANELのアーティスティック ディレクターに就任したカール・ラガーフェルド。
ブランドの低迷が続いていた時代、カールが就任したことをきっかけに再び世界的ブランドへと変貌を遂げました。
そんなカール・ラガーフェルドと「ルサージュ」による、シャネルのコレクションピースも展示されていました。
今回のエキシビジョンでは、レザーチャームを作るワークショップや、スパンコール刺繍が体験できるなど参加型のブースもありました。
ここで刺繍した作品が次の国の会場で展示されるようです。
とにかくここで紹介しきれないほど内容の濃いエキシビジョン。
普通に見て回るだけで2時間近くかかります。
そして何より驚いたのが、このエキシビジョンが無料だったこと。
予約は必要でしたが、これだけ深い内容のエキシビジョンを無料で体験できるということにただただ驚きです。
「マガジンハウス博“銀座から世界へ”」、「la Galerie du 19M Tokyo」ともに会期は終了していますが、探すと入場無料のエキシビジョンがたくさんあるようです。
今ならエスパス ルイ・ヴィトン東京にて「Andy Warhol – Serial Portraits」展が開催中。
2026年2月15日(日)まで開催で、こちらも入場無料です。
皆様も芸術の秋を堪能されてはいかがでしょう。